成人の8割が歯周病または歯周病予備軍です~歯周病~
歯周病は虫歯同様、初期段階では自覚症状がありません。しかし、重症化すると歯を失うことにつながる怖い病気です。日本人成人の8割が歯周病にかかっているか、その予備軍であるといわれています。高齢者がかかるイメージがあるかもしれませんが、最近では小中学生にも見られるようになっています。
「歯茎が腫れている」「歯がグラつく」「歯茎から出血がある」「口臭が強い」など気になる症状がありましたら、お早めに市営地下鉄四つ橋線「北加賀屋駅」より徒歩7分、大阪市住之江区の歯医者「かなざわ歯科」までご相談ください。
歯周病について
歯周病は、歯茎の炎症から始まり、悪化すると顎の骨が溶け、やがては歯が抜けてしまう感染症です。初期段階では自覚症状が出にくいので気づかないうちに重症化していることも少なくありません。
歯周病の進行と症状
歯周病は歯肉炎と歯周炎に分かれます。歯肉炎は歯茎の炎症ですが、歯周炎は歯を支える歯周組織にも炎症が進んだ状態です。
進行段階 | 症状 |
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軽度(歯肉炎) |
歯茎に軽い炎症を起こし始め、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)が3mm程度と少し深くなります。歯みがきの際に出血することもありますが、痛みはまだありません。 |
中等度(歯周炎) |
歯周ポケットが4~6mmとより深くなり、炎症が進行して歯を支える顎の骨にまで達した状態です。歯がグラつき始め、歯茎が腫れて出血も見られ、歯が浮く感じや口臭も現れます。 |
重度(歯周炎) |
歯周ポケットは6~8mm程度になり、歯を支える顎の骨の半分以上が溶けた状態です。歯茎が下がって歯がグラつき、膿が出て、痛みや口臭がきつくなります。さらに悪化すると、歯が抜け落ちる場合もあります。 |
歯周病の検査と治療の方法
検査方法
歯周ポケット検査 | レントゲン検査 |
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健康な歯周ポケットは2mm以下ですが、歯周病が進行するにつれ深くなります。「プローブ」という器具を用い、歯周ポケットの深さを測ることにより、進行度合いを確認します。 | 歯周病の進行とともに顎の骨の骨密度が低下します。レントゲン撮影により骨の状態や骨密度をチェックします。 |
治療方法
レーザー治療 | 歯周ポケット掻把術(そうはじゅつ) |
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軽度の歯周病はレーザー治療で改善する場合がほとんどです。麻酔の必要がなく、痛みもほとんどありません。 | 局所麻酔をしたあとで、歯周ポケットの奥深くに溜まった歯垢や歯石そして歯周病に感染した歯茎を除去します。 |
フラップ手術 | 再生療法(エムドゲイン) |
局所麻酔後に歯肉を切開。そして歯周ポケットの奥深くの歯垢や歯石、感染した組織も除去し、歯肉を縫合します。 | 歯周組織の再生を促す治療法の1つで「エムドゲインゲル」という薬剤を注入し歯周組織の再生スペースを確保します。 |
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歯周ポケットが8mm以上の患者様です。歯肉を翻転すると歯石を確認しました。 |